夏は大阪だ!タイトル

今回の夫婦二人旅は、「日本三大名園の後楽園」。
「日本三大名園」とは金沢市の兼六園、水戸市の偕楽園、岡山市の後楽園 。
兼六園は今までに何度も行っているし、偕楽園は比較的近いのでいつでも行ける、ということで後楽園です(?)。実は関西方面に所用がありそのついでに、もう少し西にいこうと思ったのがきっかけです。
朝一で家を出て、昼頃に大阪着。用事を早々と済ませ、岡山まで新幹線でと思ったのですが後楽園だけではちょっともったいないかな・・・。
そこで、本日の宿泊先である岡山のホテルへチェックイン時間までだいぶあるので、寄道をしようと考えました。


大阪−姫路(JR東海道・山陽本線 新快速で約1時間 )
遅い昼食を食べ、姫路城見学
姫路−岡山(山陽新幹線 こだまで約30分)
ホテルへチェックイン
夫婦二人で宴会
翌日(8月27日)、後楽園・岡山城を見学
岡山−東京(新幹線)
と予定を立てました。
さて、姫路駅に着き、大通りに沿ってバスで3つ目大手門前で下車(運賃は100円) 、姫路城の大手門です。何と天守閣の前にクレーンが・・・。昨年(平成21年)秋から「平成の大修理」が行われており、天守閣には入ることはできないようです。
姫路城の正面の入口から、大手門へ向かう前にまず、この桜門橋を渡ります。
江戸時代、大手門には内濠を渡るために木橋が架けられていたそうですが、現在の桜門橋は平成19年2月に新しく完成したそうです。

工事中の姫路城
桜門橋

そして、大手門をくぐり、三の丸広場。その後は「登城料金」400円也を払って見学コースへ入っていく。ここから天守閣はすぐ目の前に見えるが、さらに多くの門を潜りながら歩くことになります。
菱の門(ひしのもん)は三の丸から二の丸に至る門で、城内で最も大きな門です。 両柱の上の冠木に木彫りの菱の紋のあることから、この名前が付いているそうです。

大手門
菱の門

さらに、いの門、ろの門、と進みます。 はの門をくぐり、まっすぐ天守の方へ延びる坂を上ると、迷路のような道の先にあるのは「にの門」です。 そして「ほの門」をくぐると塩櫓があります、塩や米を貯えておく倉庫です。 への門の先がやっと天守閣の下です、この様な迷路が敵の侵入を防いでいたのですね。

門
門

天守閣までの道はあっちもこっちも、まるで時代劇の中に飛び込んだような景色です。今にも殿や姫が登場してきそうです。今まで様々な時代劇のロケが行われてきたそうです。入り口から天守閣まで散策する距離がけっこう長くて、しかも天気もよく汗だくになりました。
天守閣を真下から見上げるとますます立派!。工事中で全貌が観ることができませんが、白鷺城(はくろじょう)との異名を持つ姫路城。その美しい姿はさすがは世界遺産だ!。
残念ながら、天守閣は修理中のため入ることはできませんが、ここ天守閣前の大きな広場(備前丸)から見る景色は絶品でした。

天守閣
天守閣

大手門通り
備前丸

ここを下りてもまだまだ見所はあります。
菱の門を曲がり坂を上がると西の丸の広場に出ます。
この西の丸は、徳川家康の孫娘「千姫」が城主本多忠政の嫡男忠刻に嫁ぐ際、その化粧料で元和四年(1618)に造営されたそうです。百間廊下はその西の丸の中書院に当たる場所で、御殿を囲むように造られた300mもの廊下に並ぶ部屋には、千姫に仕えた侍女たちが住んでいたそうな。千姫は毎朝この廊下から男山を拝んでいたと伝えられてる。
さらに廊下を進むと「化粧櫓」です。内部は畳を敷いた御殿のような造りで、西の丸長局より男山を拝んだ千姫が、この櫓を休息所としたので、この櫓を化粧の間、または化粧櫓と呼ばれています。

百間廊下
西の丸より見た天守閣

百間廊下
千姫

さて「姫路城」はこれでおしまい。大手前通りに並走している「みゆき通り商店街」を歩いて一路JR姫路駅へ。そして電車の時間までビールを飲んで一服し岡山へ。
岡山駅前には、桃太郎の銅像がある。もちろん、犬・猿・雉もお側に控えている。
さて、ホテルにチェックインし恒例の「夫婦で宴会」である。

鯱
桃太郎

翌朝、ホテルより徒歩で「後楽園」へ向かいました。20分くらいの道のりです。
何時だったか、夫婦で「後楽園」てどこにある?と話をしていたとき、水道橋の後楽園遊園地しか思いつかなかったですが・・・。 金沢の兼六園へ行ったとき「日本三大名園」とは金沢の兼六園、水戸の偕楽園、岡山の後楽園 ということを知りました。
旭川を跨ぎ出石町と後楽園を結ぶ橋が鶴見橋です。左が車道で、右が歩道橋となっています。橋を渡り右手に入場口が見えてきました。近くに岡山城もあるので、共通入場券を購入。計算された自然美、とでも言うのでしょうか。 とても丁寧に手入れされています。

鶴見橋
後楽園

正門から入ってすぐのところに、丹頂鶴がいます。「兼六園」とは雰囲気が違いますね。 後楽園は、真ん中の広場が芝なんですね。またそれほど高低差もありません。
稲が植えていられたり、いろんな植物も植えられています。
平日なのでか観光客もまばら。なんか独り占めしている気分。奥に見えるのが岡山城です。
延養亭は藩主が訪れた際の居間で大きな建物で、その隣の、鶴鳴館は内部に能舞台も設置されているそうです。

唯心山

園内の中心にある唯心山は、小高く設計されており、説明によるとこの庭園に立体感を与えてるそうです。確かに、この山の存在によって庭園の趣が随分深まってます。
沢の池は園内最大の池で、島茶屋のある中の島、釣殿のある御野島、白砂青松の綺麗な砂利島で構成されています。

後楽園
後楽園

唯心山の下には、薩摩から送られてきた蘇鉄を植えています。蘇鉄は、安土桃山時代の流行だったそうです。とにかく広いです、見どころもいっぱいです。
南門を出て、月見橋を渡ると、岡山城である。
月見橋から眺める岡山城は堂々としていてかっこいいですね。

蘇鉄
月見橋から見た岡山城

さっそく城内に進入!入口には『廊下門』が待っていました。
そこを入ると、築城時の石垣が展示されていました。宇喜多期の石垣が見所ですが、石垣が興味のない方には少々退屈な場所かもしれません。ですが、自然石で積み上げられている石垣の中では、全国でも屈指の石垣だそうです。当時の石垣はこんなんだったんですね。しかし、このように古いものが見られるのは良いのですが、「見せ方にもう一工夫欲しい」と思いました。 以前、東京の武蔵国分尼寺跡を見たが、あのように全体像がわかりやすくして欲しいですね。
石垣を一通り観たあと、天守閣の方へ行ってみました。

廊下門
宇喜多期の石垣

岡山城は、天守の外壁に黒漆が塗られていたため、姫路の白鷺城に対し、「烏城」と呼ばれ、美と広壮さを競ったという。下見板張りの黒造りの天守はまた風格があるものです。が、しかし、近くで見ると何か嘘っぽいと言うか・・・。歴史の深さを感じられるような古びた感じは、まったくない!残念。

岡山城天守閣
天守閣より見た後楽園

天守閣内にあるエレベーターで4階へ。6階からご覧下さい。との指示あり。
エレベーターは4階まで、そこから6階までは階段です。
6階からの眺め。後楽園が見えます。
その後は、階段を降りて、岡山城に関する展示物を見学しました。

鯱
鯱

展示物は撮影禁止になっていますが、こちらは撮影OKでした
城内は鉄筋コンクリート造であり、お城の中を見学すると言うのではなく、博物館に来たと思った方が良いですね。

お籠
殿様の間

さて、見学を終え、帰りは「桃太郎大通り」を走る路面電車(料金は100円)に乗り岡山駅まで行き、一路東京へ。


姫路市姫路観光ガイド
後楽園
岡山城

この項終わり

Copyright(C) 2001-2010 m.terawaki k.terawaki