平城遷都1300年祭(平城京が誕生してから1300年)の真っ只中、せっかくだから見ておこうか・・・、
そんな安易と言えば安易、ミーハーと言えばミーハーな、特別これを見ておきたい。という強い希望も無く奈良へいく事になりました。
先ず最初に遷都1300年祭のメイン会場でもある平城宮跡会場へ行きました。“第一次大極殿・前庭”や“朱雀門”は確かに壮大で美しい物でしたが・・・しょせんココ5年〜10年位前から準備され建てられた物、重みというか有難みというかに欠けるなぁ、まぁいいか・・・これも記念か・・・と軽い気分でした。
初めは確かにそんな気分だったのに、いざ平城宮跡資料館へ入り土器や瓦、木簡をはじめ、発掘のジオラマ模型など展示物を見ていくうち、ちょっと歴史的なものをじわぁっと感じ始めたのでした。
この感覚は次の“薬師寺”を見た時、じわぁがぞわぁっと全身に・・・なんというか・・・ヤバイ・・・でした。
ココは叔母の家から程近く徒歩でも来れる所で、子どもの頃叔母に案内されて来たのですが、その時一部改修工事中で又来年から別の場所“東塔(国宝)”が本格改修工事に入る(今年は平城遷都1300年祭のイベントの為、休止中らしい)との事で、全景が見通せるのは、又その東塔の奈良時代頃からの永い永い時間の経過により変化してきたその姿を、そのままに見ることが出来るのはもう今をおいて無いだろう。
そう思うから余計に歴史をぞわぁっと感じ、ヤバイと言葉を失ったのでした。・・・来て良かった・・・。
次にお隣にある“唐招提寺”も見てきました。
それにしてもひとつひとつの建物の木(建材)の形、それらの組まれ方、それぞれが組まれた時のその形状・・・どれをとってももう素晴らしい。宮大工という普通の大工さんとは違う方々のその技、お職人さんの技がどうしても必要なんだろうなぁと思いました。
さて、奈良へ来て東大寺の大仏様を見ないというのはありえない話で当然行ってきました。これまたヤバイ・・・鎌倉時代からとも言われている南大門の様子はどのお寺の何よりも重みがあり立派でしたが、早い話がもう危険な感じさえするほどの痛みぶり・・・、大丈夫なのでしょうか?
薬師寺の改修も大事だけれど、それどころじゃない位素人目には危険な感じでした。
ま、玄人さんが見れば概観の痛み具合だけでは図れない何かがあり、安心なのでしょうけれど・・・。
南大門のくぐりイヨイヨ大仏様のある大仏殿へ・・・。
子どもの頃、たしか幼稚園の遠足で来たのが一番最初だと思うけれど、正直なところその時の第一印象がどの程度の物だったか記憶には無く、確かに大きな物とは思ったけれどその大きさに対して特別な感想があったという記憶も無い。
今回、当時から40年ほどの歳月が流れ、わざわざ東京からやってきたのだから、ちゃんと拝見しようと思っていました。ちゃんと、心して、じっくり味わう大仏様はやはり言葉には出来ないもので、ずっしりとしっかりと記憶に刻み込んできました。
南大門もこの大仏も言葉に出来ない素晴らしい物です。百聞は一見に如かず・・・。『日光見ずして結構と言うなかれ』という言葉がありますが、この奈良の大仏様も相当すごい物です。もし機会があればぜひ拝観して頂きたい・・・。
奈良の最後にこのお隣にある“正倉院”へ行こうと思ったら、残念な事に正倉の公開は時間切れで見られず・・・。
塀の外からの記念撮影でまっイイか。
いやぁ歩きに歩いて・・・なんと26100歩!ありえない・・・。 最後にお土産?『鹿の鳴き声』(奈良公園でバス待ちの時に写しました。)
JR東海 Central Japan Railway Company(JR東海の公式サイト)
うまし うるわし 奈良
平城遷都1300年祭ホームページ
平城遷都祭2010