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04夏
 
★とーちゃん独立開業ストーリー

季節は移って夏、転職を本気で考えていると告げられました。今まで勤めていた会社を辞める(つもりだ)。と・・・。そして開業すると・・・。
  それから二人であちこちセミナーだの講習会だの見学会だの休日のたびに出かけました。日記を読み返すと別紙まで貼って追記してありました
 開業に向けて準備はどんどん急ピッチで進んでいきました。人生の一大事なのにこんなスピードで進んでいいの?もっとゆっくり心の準備がしたい!いや・・・思い悩んでもしょうがない、なるようにしかならない。とあれこれ思うこともありましたが、現実はノンビリなどしていられません、なんたってお腹を空かせた子ども二人の命がかかっているのですから。第一、主人はこれまでにたっぷり時間をかけて心の準備はしてきたのでしょうから・・・
  今思っても不思議なのが当時も今も不安はほとんど無い。ということです。いわゆる『この人(主人)についていけば大丈夫』と思っていたことが一番大きな理由ですが、そういうなんというかのんきな気分でいられたこと(なぜか本当にお気楽でなんとかなるさぁ的な日々でした。これはひとえにチャンスの神様到来のお蔭様、それ以外に無いと確信しています)何度思い返してみてもどうしてこんなに楽観的なのか不思議です。
 走り出したジェットコースターから飛び降りると死にます。私はこの時乗り込んだジョットコースターはすでに加速し始めていました。そして私は死にたくはありませんでした。
  転職する・・・ほぼ決定。
  開業する・・・こちらもほぼ決定。
 では何をするのか・・・漠然とした希望はあったものの、コレ!と言う決定的なものは実はまだありませんでした。主人にはどんな時も次を決めてから前の事をやめる。みたいなところがあると私は勝手に思い込んでいたので、次の仕事を決めないで会社を辞めるというところにだけ、ちょっと釈然としない何か引っかかりを感じていました。
 父にこのことが知れたらきっと憤慨するだろうな・・・そうも思っていました。
迷いながら、悩みながら、でも確かに着実に二人の間で次の仕事はお商売だ!ということに固まっていきました。主人はずーっと以前から商売というものに関心があったのでとうとう、ついに、やっと本当の本物の店主さんになる事になったというわけです。
 言葉で言うのは簡単ですが、実際長年スーツ姿でデスクワークをしていたおっちゃんと、のほほ〜んと勝手気ままに自分のことだけ考えてたおばちゃんがお商売をするなんて・・・ムリムリ・・・。
 二人は転職と言うジェットコースターから開業と言うジェットコースターに乗り換えてまたまた突っ走る日々を送ったのです。
 セミナーだの講習会だの見学会だの、主人の仕事の休みの日はしょっちゅう出かけて行きとにかく話を聞きました。たくさんの人に会いました。
 夏休みに入った頃、主人の退職の日が決まりました。
そして、同じ頃お店の物件が絞られてきました。
 この退職祝いと、これからの家族の門出のお祝いとを兼ねて
主人の実父の生まれた土地へ出かけました。
 私の周りがこうしてあわただしい時、なんと里の妹の身にも人生最大の大事件が襲っていました!申し合わせたわけでもなく、だいたいまったく違う土地で、まったく別の大事件・・・しかも両方とも今後の人生を大きく左右する一大事!私は主人の転職・開業事件。
  妹は結婚!!とはいえ、彼女も長い間私の主人同様その時期・タイミング等々で迷い悩んでいたのです。彼とは長いお付き合い、二人とも長い独身生活。
「今更・・・」と言う気持ちと「このままで良いはずも無い・・・」と言う気持ち・・・。
  時々私達は電話やメールでお互い大変ね〜とまるで他人事のように笑いあって気分転換したものでした。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥次のページ
 
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