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04秋
 
★とーちゃん独立開業ストーリー

 仕事が決まりました。
  場所はもともと住んでいた町から自転車で約30分、とある私鉄沿線の駅前。田舎でありながら駅前ということでにぎわっているというか、大人が生活するにはマズマズ便利なところです。住まいもこの職場のすぐ近くで探しました(つまり駅前)。

  今までの生活環境に比べるとパチンコ屋さんはあるし、飲み屋もあるし、ゴミゴミしているけれど、何しろ子ども達も高校生と大学生、ことによると私よりよほどしっかりしている。問題無しと判断。
  仕事が決まって、住まいも決まって、同時に有限会社の立ち上げにオオワラワ・・・。
 引越しの準備、仕事の準備、貧乏暇無し状態ではありましたがちょっとした暇を見つけては主人とよく遊びにも出かけました。何十年も勤め人としてやってきて、今度は商売人として生きていく、そのホンの少しできた狭間の期間はできるだけゆったりと、自由に過ごしたい。プチ遠足みたいな事でいいからのんびりおでかけしたい。そういう気分だったようです。
  季節は秋に移り変わり、住まいも変わり、 気分一新、私の頭の中は新しく始める仕事の事で一杯になってきました。商売の事なんて何もわかりません。猛勉強が始まりました。

  思い起こせば起こすほど過激な時期だったなぁ〜と思わずにいられません。
子ども達もさぞかし大変だったと思います。それぞれ進学したばかりで学校に慣れるか慣れないかという頃にもかかわらず、親の都合で生活パターンがコロッと変わってしまい、本当に本当につらかった事でしょう。愚痴一つ言わず協力的だった事に改めて感謝です。 こうしてあわただしく、でも無事に2004年が暮れ・・・・ませんでした。
  な・な・なんと12月1日大安吉日、『お店屋さんのおかみさん』としての生活がスタート。2005年1月も2004年13月として、とにかくもう天地が逆さになり、丸かったはずの地球が四角くなり、逆回転になり、右利きが左利きになったくらいの大変化の日々を送っていたのです
  私の気持ちはこの2004年に置き去りにされたまま、暮れる事も明ける事も無くもうすぐ36月になろうとしています。(爆)
 先日、妹に『これまでの事、ものの見事に忘れてるんだよね〜記憶喪失になったみたい』と話をしたら『アルツハイマーやろ!なにが「記憶喪失」やの?そんな悲劇のヒロインみたいに・・・』と言って笑われた。折に触れ彼女は私に力をくれる。笑え無い状況下なのに見事に笑わせてくれる。ありがたい存在です。
時折自分自身の一大事の中、本気で私の身を案じてくれたりして・・・。
彼女はいつも私のビタミン剤のような存在です。
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