「ＪＩ転車 で ＧＯ！」
○○○○ はじめに ○○○○
大阪には私達の親元があり、主人の親元の近くで私達の新婚生活が始まったのですが寺社仏閣見学（奈良・京都）をする前日、私達の新婚生活を始めたアパートを見てこようと自転車を走らせました。
買物などのチョイ乗りの為レンタル自転車を借りてあったのでそれに乗って・・・
◎ルートの紹介 (トータル走行距離 43.5Km)
八尾自宅→垣内→久宝寺公園→杭全町→昭和町→長池公園→北畠公園→阿倍野→天王寺公園→通天閣→でんでんタウン→道頓堀→難波神社→本町通り→大阪城→八尾自宅
結婚後2年半生活していた町は面影は残しつつもすっかり変わっていてずいぶん賑やかになっていました。実は半年ほど前に一度尋ねていたのですがその時カメラに収められず、今回はしっかり写してきました。外壁も塗り替えられていて当時よりキレイになってたりして・・・記念写真。
ただダラダラ走るのもつまらない。サイクリングがてらちょっと足を延ばし久宝寺緑地へ行く事にしました。目的があったわけではありませんが・・・ちょっと面白そう・・・
走り始めた所で、私達の現在の共通の趣味がサイクリングで、その度相当の距離を走っていることに気付き、同じくらいココから走るとしたら大阪城までだって軽く行けちゃう。
ということがわかりました。
八尾市から大阪城へ行く途中の寄り道は、私番頭にとってとても懐かしい所だらけでした。子どもの頃父の車でよく通った道。交差点。それもそのはずで祖母の家の近くを通りかかったのです。
特に途中のシャープ本社ビルは私達夫婦にとって全く別の思い出の地。
店主にとっては、若かりし頃ここの社員でこのビルで仕事をしていた。という場所。
番頭にとっては、幼児期祖母の家に行く途中父の運転の車の窓から眺めていた場所。正確にはこのビルの真向かいの公園で遊びたいなぁ。と思いつつ通りかかっていたので良く覚えている場所。（その頃からザックリ40年以上経ってこの度やっとその公園に足を踏み入れることが出来ました。『長池公園』というのだそうです。感無量とはこの事だと思いました。）
年齢の全く違う二人が偶然にも同じ時期にこの場所を通りかかっていたという摩訶不思議、記念写真を写して「天王寺駅」、「天王寺公園」、「天王寺動物園」を横目に通天閣へ向かいました。
（実は途中、太平記に出てきた"北畠顕家"のお墓があって、そうとも知らず偶然通りかかり、しかもたまたま見つけた時には、今年はつくづく『太平記』に縁があるなぁ。とかなり驚きました。）
もうどこも子どもの頃頻繁に来た場所で懐かしいったらありません。自転車にまたがっている事や祖母の家が近い事もあり、一瞬私はどこの住民たっけ？祖母の家に引っ越したんだっけ？みたいな変な感覚になりました。
通天閣の近くに「ソースの二度付けは禁止！」という事をわざわざキャッチコピーみたいにしている串かつ屋さん"だるま"が出店されていて、ナント行列。（関東の方にはちょっと意味不明でしょうねぇ）
付近は気持ちコギレイになってて、やはりココも面影は残しつつもすっかり変わっていました。
その後日本橋の電気屋街（でんでんタウン）を通り抜け道頓堀に・・・。道頓堀川が綺麗になっていてビックリでした。
さてお次は・・・いよいよ私達ふたりが運命の出会いをしたとっておきの場所、本町（東京の丸の内をかわいらしくしたみたいなオフィス街）へ。当時の会社のビルは建て直されていましたがビルの名前はそのままに同じ場所に同じように建っていました。
私自身はたったの10ヶ月しか勤めなかったけれど、私達の人生を大きく変えた場所で、これまた偶然このビルのすぐ目と鼻の先に私の両親が結婚式を挙げた『難波神社』があり記念に撮影。息子Mが"御堂筋"を見たい。と言っていたのでこれまたパチリ・・・。
オフィス街のドマンナカでチャリに乗ってラフ～な格好のオヤジが写真を写しまくって・・・かなり笑える状況ではありましたが、私はもう死ぬまでココには来ないかもしれないと思うとしっかり写真に収めておいてもらってソンは無い。と思っていました。
まだまだ名残惜しい場所ではありましたが、自転車で来ている事を考えると暗くなる前に帰らないと・・・。よーっしいよいよ大阪城を目指すぞ～～。と走りかけた所で主人が足を止めました。なんでもすごくおいしい手作りアイスのお店でちっとも変わっていない。との事。"ゼー六"というそうですがちょっとネットで検索してみるとたくさんのファンがいるみたい。この日は本当に残念な事に休業・・・。
オフィス街を抜けると10分程で大阪城公園が見えてきました。意外と近くてビックリ。自動車か電車で来る所と思っていたので自転車でお堀を渡り場内に入る感覚は不思議なものでした。いやぁ～それにしても天守閣って見ごたえがあるなぁ。石垣、手で運んだんでしょう・・・いつ見ても感心・・・ボキャブラリーの少なさゆえ「ヤバイなぁ」しか感想が出てこない。
お昼頃から思いつきで、大阪城に向かって大阪市内の南側をクネクネ探索しつつ自転車を走らせながら、すっかり変わってしまった町並みと、そんな中で時々見えるとても懐かしい面影を残した場所を見て、あぁ時間が経ったんだなぁ。などとセンチメンタルな気持ちと、ぃやぁ～面白かったなぁ、楽しかったぁ～、今度は北側走りたいなぁその場合のレンタル自転車やってる所探さないとなぁ。次はいつ大阪に来られるのかなぁ。なんてすごく現実的な気持ちが入り混じった貴重なサイクリングになりました。