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> 二人三脚 2002年 > 第28号(8月10日)
7月27日(土)立川まつり・国営昭和記念公園花火大会があった。子ども達はそれぞれのお友達と出かけるといって、娘はお昼から息子も夕食をすませ出かけてしまった。夕食後私は主人と、テレビを見ていた。
夜にたった二人きりというのは、子ども達が大きくなったと実感する時である。テレビでは隅田川の花火が放送されていて、よく見えるスポットからレポーターが中継するということだった。
不意に主人が「見に行こうか?」と言った。瞬間私は、この隅田川の花火を見に行こうと言われていると思った。(いくらなんでも隅田川の花火を見に行こうと思ったら自転車では無理だろう‥‥か?)とか考えていた。で、「どこへ?」などと聞いてしまったのだ。
すると主人は(どこへって?)と言わんばかりの顔だったが、次の瞬間「あっ!立川ね!隅田川の事言われてるのかと思って、あせったよ。」ということで納得&大笑いだった。
食事の後片付けもほったらかしで、即家を出た。家からだと公園まで行かなくても途中に何箇所かよく見えるスポットがあるはずだし、子どももいないのでダメでも「しょうがないね〜」と帰る事だって許される。
お気楽気分で、日中は暑くてバテそうになる道も夜だととっても涼しいし、気持ちよくてスイスイペタルを踏んでいた。時々建物の間から花火が見える。随分近づいてきたと思ったら、もう公園の真横の道路だ。
道路の両側には人・人・人‥‥。
ふと見ると、ビルの前が1段(といっても2階建てくらいの高さまで)高くなっていて、見物人の姿が見える。よし!あそこで見よう!というわけで歩道に自転車を止めて階段を上る。
いたいた‥‥宴会をしているグループがあっちにもこっちにも‥‥。ドーン‥‥ドーン‥‥
ここは穴場だ♪芝生の広場で寝転がりながら、というには程遠いがほぼ全ての花火を見ることができる。
シュルシュルシュル〜〜〜と上がった高さでワクワク度が違う。
バッと広がったら全員が『お〜〜っ』と言って思わず拍手。
その直後お腹にまでドーーーンが響く。ほぼお約束どおりだ。
この花火、今頃子ども達はどんな顔して見てるのかなぁ。お友達とのおしゃべりが忙しくて見てないんじゃないかしら?と思いをはせる。つい顔がほころんでいた。
それにしても、昔の人は本当に粋だと思う。何しろ火を見て涼を取るのだ。誰が考えついたのだろう。欲を言えば縁台と蚊取り線香とうちわとビールがあれば申し分ない。
「来年も来ようね。来年は椅子とビールを持ってくるのを忘れないようにしよう!」そう言って少し早めに家路に着いた私達。当然だが子ども達より遅くなるわけにはいかない。
私達が帰ってからしばらくすると子ども達が元気に帰宅。
「どのあたりで見てたの?」「私達も結局見に行ったんだよ」「○○ちゃんに会った」「△△君は来なかった」と、それぞれがそれぞれの場所で見た花火のお話でにぎやかな夜‥‥。
数年前には朝から大騒ぎして皆で見に行った花火大会も、今年はそれぞれ別々の相手と楽しい見物だった。こういうのって、3度おいしい。そんな気がした。
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