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二人三脚 第26号(2002.7.28) 　

★妹ってヤツは･･･

私には歳の離れた妹がいる。私が結婚をした時、小学５年生直前の１０歳の女の子だった。主人とは２３歳も年齢差があり、心細そうに私に「お兄ちゃんって言わなあかん（言わないとダメ）？」と聞いてきたりして･･･。

姉妹という関係をじっくりあじわう間も無く、別々の生活が始まった。母に､「こんなに早く姉妹の別れが訪れるなんて、淋しくて、悲しい」と、切なそうに言われちょっとつらかったっけ。

その妹もいいオトナの女性、自分の足で一生懸命歩いている。私に愚痴ひとつ言わず、頑張っている。私より何倍も苦労をし､でもそれをみじんも見せず、明るくご陽気だ。彼女のこの明るさに、私はどれだけ支えてもらっている事だろう。

本当にしっかりした出来過ぎた妹だけど、だからこそ気になる存在。時々「ね〜ちゃんなぁ〜」
「あのなぁ〜」と言われると、それだけでお姉ちゃんモードのスイッチがショートしそうな勢いで“オン”になる。この話をした時、彼女はおおいに笑ったがお姉ちゃんとはそういうものなのよ･･･。

何しろこの子を置いて母が逝ってしまった時、ほんの一瞬悲しさより「どうして、この子を置いて逝くの？この無責任オンナ！」と思ってしまったくらいだ。

その大切な妹･･･のはずなのに、おもしろい事に２人とも同意見、息ピッタリに“私達が一緒にいられるタイムリミットは１週間だ”と思っている。それ以上いると険悪なムードになるに違いないのだ。家に何度か泊まりに来た時も、１週間くらいで帰っていく。これ以上は無理だとお互い肌で感じたのだ、間違いない。

さて、そんな妹のヤツはいまだに独身貴族を気取っている。今まで､あまり結婚についてとやかくは言ってこなかったが、さすがに気になりだした。めったにお説教などしない私だが、先日はオンナの幸せに付いてちょっと意見してみた。

もう年齢も年齢なので、自分の事は誰よりもわかっている。家族に心配をかけ､見守ってもらっている事も。ところがいかんせん、色んなことを考えすぎているのだ。大人ってやだな〜もう･･･。失敗を恐れすぎているんだ。別に完璧を求めているわけではなさそうだが、でも妥協はしたくないのだろう。とてもよくわかるけど、でも･･･でもそんな事求めすぎていては一生独身って事になりかねない。

結婚が全てでは無いけれど、少なくとも妹も私も、結婚をし子どもを持ち、穏やかで和やかな生活を送りたいと思っているのだ。だったら･･･。
お姉ちゃんスイッチが“オン”になってしまった。

具体的にやらなくてはいけないことがあるんじゃないの？逃げてるんじゃいの？私が代わってあげられる事じゃないんだよ。
ふ〜〜っ遠く離れて生活しているいることに、はがゆさを感じると同時に、ホッとしたりもした。そばにいるとお互いに喧嘩ばかりしてしまいそうだ。

（ヤレヤレ･･･お姉ちゃんってヤツはまったくもって心配性だなぁ）って、又妹に笑われちゃうな。タイトルの『妹ってヤツは･･･』改め『お姉ちゃんってヤツは･･･』にしなくちゃね。
でもね、大事な妹には誰より幸せになって欲しいのだよ。これからもずーーーっとね。