Step1:録音(ハードディスクへの取り込み)


まずはサウンドカードを検討

サウンドカードはものによって「AD変換能力」はまさにピンキリであるので、音質をよくしたいならやはりそれなりのものを選ぶべきである。と雑誌等々によく書かれている。一般的にメジャーなのはクリエイティブメディアの「Sound Blaster Live!」であり今も愛用している。
以前は、同じくクリエイティブメディアの「Sound Blaster AWE64 Gold」を使用していたが、PC本体のマザーボードとの相性が良くないので買い換えた次第である。

     

「Sound Blaster AWE64 Gold」 「Sound Blaster Live!」

再生メディアはきれいに掃除

サウンドカードを決めたらあとはメディアのケアが重要だ。なんと言っても重要なのはきれいに再生すること。ホコリや、カビをしっかりとってよい状態で再生させることである。
具体的な方法
「静電気除去スプレーや、レコードクリーナーなどで清掃する」というのが一般的でしょうが、見た目は綺麗なのに実際にかけてみるとやたらプチプチと雑音が出てほとんど効果がないようです。そこで、これはマニアの間では有名な方法ですが、木工用ボンド(皆さんよくご存知の白い接着剤です)を使って溝の中のゴミもきれいにするやり方です。
さて、レコードのセンターのレーベルを缶に乗せて盤面にボンドをぬっていきます。盤の色がうっすら隠れる程度を目安にする(厚く塗りすぎると乾きが悪く、薄すぎると後で剥がす時に盤面に残ってしまい大変苦労する)。缶はみかんの缶詰の空き缶を使っています(あまり背の高いものは安定性が悪く落ちることがある)。両面塗り終わったらそのまま放置しておけば勝手に乾きます(夏場は乾きが悪い)。両面が透明になるなで乾いたら、カッターの先で一部をめくります。このとき両面ともに少しめくっておくのがポイントです。そして、後は手でベリベリと簡単に剥がせます。この方法は時間は掛かりますが、かなりの効果があります。
しかし、後に発見したのはもっと素晴らしい方法です。
究極のクリーニング液「バランス・ウォッシャー」&「ビスコ」によるレコード磨き。
これは、ノイズ除去以外にも音溝の復活作用まであるそうな・・・。
「バランス・ウォッシャー」とは、カビ、汚れ落しのA液と、仕上げ用のB液の2本のボトルがセットになった洗浄液。これと専用の拭き取り布「ビスコ」をセットにして使います。
コツは「カートリッジの気分になって」(説明書にそう書いてある)、音溝方向、つまり反時計方向に磨いていくこと。前後のジグザグ・ピストンは禁物。ノイズの減り方が違ってくる。
この「バランス・ウォッシャー」は、目で見えるひっかき傷は治せませんが、プチプチというポップノイズはびっくりするほど消せます。
また、この利点は、木工用ボンドと違って、一回に大量枚数を磨けることです。欠点はキットが結構高いこと(バランス・ウォッシャーAB各液200mlとビスコ10枚付きで4,600円)です。

     

「レコードクリーナーなどで清掃」 「バランス・ウォッシャー」&「ビスコ」 「左はビスコ、右はCDケース
(似ているのです)」


パソコン側の録音作業

取り込みで気をつけるポイントは2つ。
録音レベルの調整サンプリングレートを44.1kHz、データ量を16bitにセットすることである。
使用するソフトは
・CD−Rライティングソフトを使用する。
・編集用のソフトを使い、録音→編集を一気にやる。
という選択肢があるが、私は録音の後、すぐにCD−Rに焼くことはしないので、後者の方で「Sound Forge」と「CD Architect」を使っている。
レコードプレーヤーからパソコンへの取り込み方法は、「Sound Blaster Live!(サウンドカード)」のLINE-INから取り込む。ここでの注意点は、「入力レベルの調整」である。レコード一枚一枚の状態は色々あり、一曲だけが妙にボリュームが厚い感じがするなどといった問題を無くすために必要です。
入力レベルが低すぎると、音楽に対して相対的にノイズレベルが上がってしまう関係で、S/N比が低下する原因となる。逆に入力レベルが高すぎると、サウンドレベルの高い音が歪んでしまい耳障りな音になってしまう。この調整は、実際に試しながら、最適な入力レベルを地道に探さなけれはせならない。(経験がものをいう)